スポーツコーチングの目的は!-Why-
◇ ケイパビリティ向上による飛躍
個人のパフォーマンス・ケイパビリティ(PC=目標達成能力)、パーソナル・ケイパビリティ(PC=個人の実現能力)の向上、つまり目的やゴール・目標の達成能力(達成する確率を高める潜在的能力)を拡張させることは、個人やチームの成果を最大化させることに繋がります。
「ケイパビリティ(Capability)」とは……
Weblio英和辞典 及び ビジネスの教科書 より
能力、才能、伸びる素質、手腕、できること、将来性などの意。
何かを実現したり処理したりできることとその能力。
(経営学的には)価値の提供を実現できる一連のビジネスプロセスとその能力。
この能力とは、先天的なものとして捉えているのではなく、後天的なものも含めたトータルの能力です。
ケイパビリティを向上させる個人は“自己効力感”が増していきます。様々の場面で活躍、飛躍することができると考えられます。
最近日本でも、(欧米では一般的のようですが)アスリートの「デュアルキャリア」を考え、動き始めています。アスリート時代のキャリア(スキル)のみならず、その後(その他)のキャリア(セカンドキャリアなど)を踏まえた育成環境の整備に取り組みだしました。
「デュアルキャリア」とは、現段階で“二軸のキャリア”、つまりスポーツ選手(アスリート)としての軸とそれ以外(例えば、個人事業主など)の軸の平行路線型を、主概念としている傾向があります。(欧州型概念*参考:EU Guidelines on Dual Careers.)
私はどちらかと言うと、アスリート生活を含めたライフキャリアの軸を太くする高付加価値型の概念と捉えています。
ハイレベルのアスリートのみならず、スポーツをする子どもたちも、そして指導者たちも同様のことと理解しています。
このデュアルキャリアを「バウンダリーレス・キャリア(境界のないキャリア)」に位置付けることで、スポーツをしながら社会で適用できるキャリアを理解し、身につけるための意識が通常化(習慣化)します。
スポーツでも社会でも自身の付加価値と存在価値を見出すことにつながることでしょう。
私はこれを“コ・ケイパビリティ”(共有能力)と名付けました。
その一つが、「コーチング」スキルです。
スポーツ界において、従来のティーチング(知識や技術の伝達など)での指導法にプラスし、コーチング(自発性を引き出すなど)を導入し始めています。
「コーチング」スキルは、他者に対する手段としてのみならず、自身のセルフマネジメント(自己管理)にも役立つと言えます。
それでは、スポーツ指導者は選手にとってどうあるべきなのでしょうか?
師弟関係か、主従関係か? 先生と生徒か? あるいは利害関係なのか?
多様化したスポーツ界で、選手やチームのパフォーマンスを最大化することは、これまでの上意下達、主従関係では限界がきています。
「自ら考えて成果を出せる」選手を育てなければならない〜〜
「望む成果へ導く」指導者が必要となる〜〜
空間を一に(共に)する時、現在進行形の選手との関わり合いに対し、コミュニケーションは絶対かつ最強のツールです。
未来に向けて安心と信頼を得るためにも、指導者のコミュニケーションスキル向上は不可欠と判断できます。
それはスポーツ指導者のプレゼンス向上にも寄与する、と考えています。
スポーツ指導者によって育った選手・子ども達が将来、スポーツに限らず多種方面で活躍できる、人材育成になるのは間違いありません。
その指導者は教育者として、社会での地位と価値をさらにアップさせるでしょう。
スポーツで「人生が変わる」「未来を創る」!!
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